ミラノ-1「最後の晩餐」を見に。 |
レオナルド・ダ・ヴィンチが
修道院の食堂の壁画として描いた「最後の晩餐」がある
このサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ行くために。
実は20年くらい前に一度見に来ている。
当時は修復作業中だったことは覚えているが
なにより今ほど興味を持っていなかったので
「ああ、これが有名なダ・ヴィンチの、、、」ってくらいで
見た、という事実以外はほとんど記憶に残らず。
若いっていろいろモッタイナイ。
現在では「ダ・ヴィンチ・コード」の影響もあって
世界中から多くの人が殺到し完全予約制となり
1ヶ月前にチケットを予約をしたのだけれども(予約はコチラ)
週末分は完売だったので
金曜日の午後3時からのチケットを入手。
(飛行機が遅れたらどうしよう〜の不安があったが当日移動)
1回に25人、15分間だけの見学だ。
1495年に製作に取りかかり
1498年に完成した
イエス・キリスト最後の日
『この中に私を裏切るものがいる』と
裏切り者を指摘するイエス
500年以上経ても
その絵の解釈は多くの謎を残したまま
12人の使徒の複雑な心理描写がそれぞれの表情以上に
その「手」に現れているという
細部までしっかり記憶にとどめる。
あっという間の15分だった。
ああ、ミラノに来た目的は果たしたし
このまま夕方の便でブリュッセルに帰ろうか、、、ってくらい
他に目的も下調べもなく来てしまったので
この後どうする?!とカフェでガイドブックをひろげたら
「レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学博物館」
というのがあるではないか。
とりあえず、と向かったら
ここ、スバラシイっ!
11世紀〜16世紀に修道院として使われていた建物の
2階の長い通路にダ・ヴィンチのギャラリーがある。
そこには「レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿」に残された
デッサンと注釈から成る数学、解剖学、天文学、植物学、土木工学、軍事技術
その他多岐にわたる構想のいくつかを模型で再現し展示している。
これ、本当に500年前の発想?
この方、本当に人間ですか?
創造の神様と交信していたのか?ってくらい
幅広い分野での知識と斬新な技術発想、、、
まさに万能の天才と呼ばれたダ・ヴィンチ
ひとりの人生の限られた時間の中で
これだけ多くのことを発想することができるのか?
しかも実際に書き残した全手稿のうち約3分の2が失われ
現存するのは約5000ページと言われているが(5000ページ?!)
ここに展示されているほんの一部にだけでも
いやもう、驚きの連続で
はぁああー、、、相当疲れました、頭がついていかなくて。
さらにこの博物館はもちろんダ・ヴィンチだけではなく
科学技術全般についての展示も充実。
なかでも鉄道や帆船、飛行機&潜水艦は
乗り物好きなオットのどツボにはまる見事な実物展示。
ああ、ミラノ
「最後の晩餐」とドゥオーモくらいしか考えていなかったので
予想以上に楽しい発見が、、、つづく。