ウィーンのホテルで見たTV
目隠しをした少年が
スニーカーをテイスティング。
手探りならぬ口探り(そんな言葉はないが)で
そのメーカーや名称、品番まで正確に当てるゲーム。
ドイツ語だったのでオーストリアかドイツの番組だと思われる。
ゲストのジェニファー・アニストンもびっくり。
それはともかく
今週末からちょっと日本に帰るので
すごーーーく急いでウィーン編を終らせて
それでは日本に行ってきまーす!とブログを締めくくろう
と思っていたが
ううむ、なんでそうなるのだ?おもしろい
と思うことがあったのでついまた筆をとる---じゃなかった
キーボードを叩く。
それは昨日の英語クラスの授業中だった。
まず最初に短いストーリーを読み
その登場人物4人の中でいちばん責任が重いのは誰か?
(most responsible person)
をグループでディスカッションして意見をまとめるというものだった。
そのストーリーとは(要約)
・ジムの奥さんは彼から去っていたった(理由不明で唐突に始る)
・ジムはパブに行って数時間酒を飲んでからパブを出た
・帰り道、酔ってフラフラ歩いていたら車にひかれ足を大怪我した
・でも車は立ち止まらずに走り去った
・車の運転手は子供が生まれるので奥さんのいる病院に急いでいた
・やっと病院に運ばれたジムはさらに数時間待たされた
・手術したドクターは間違えて怪我していない反対の足を切断した
・ドクターはすでに27時間働いていて疲れていた
なぜこのような箇条書きかというと
最初はこの9つの文章がバラバラになっていて
まずは正しい順番に並び替える、という作業があったから。
で
登場人物は
ジム、ジムの奥さん、運転手、ドクター
さぁ、この中でいちばん責任が重いのは誰?
ワタシはまず
「いちばんはひき逃げした運転手
そして次に医療ミスしたドクターの責任は重い」と主張したけど
なぜかワタシ以外の3人はそろって
「ジムが悪いよねー」と意見があう。
えっ、ジムが?なんで?と聞くと
「酒を飲んで酔ってフラフラ歩いていたからよ
そんなことしなければこんなことにはならなかった」と言う。
「いや〜出て行った奥さんも悪いよねぇ〜
最初の原因を作ったのは奥さんじゃない?、、、そうそう」
と気があっている3人。
さっぱりわからん。
ちなみにグループのメンバーはワタシ以外は
ベルギー育ちでフランス語しか話せない韓国籍マダム
ルワンダからベルギーの大学に留学中の男子学生
チェコ出身のマダムの3人
バッググラウンドはバラバラなのに
ワタシ1人だけアウェー感。。。でも納得できないので
「奥さんに逃げられたらお酒くらい飲むでしょう
運転手はひき逃げだよ、法律違反だよ、間違いなく犯罪だよ〜
それにドクターだってジブンの仕事に責任を持つべきでしょ
疲れていたってこんなミスは許されないよ、裁判沙汰だよ!」
と、良い子ちゃん理論でたたみかけるように強気で押したら
なんとなーく
そうか〜そう言われてみればそうだよね〜と
コチラになびきはじめ
最後にはワタシの意見でまとまった、ほっ。
で、各グループで意見を発表したら
他でも
「出て行った奥さんが悪い」
「酒に酔ったジムが悪い」という結果があり
はぁ?やはりそっちなんだ。
しかもワタシたちの結論「ドライバーの責任は重い」についての反論
「ドライバーは悪くないわよ、奥さんのために病院に急いでいたんだし
彼が車を止めても止めなくても、結末は一緒じゃない
ジムが死んだわけじゃないし」とあっさりいい放ったその人は
リアルに女医である、しかも美人女医。
先生が
「君はドクターだけど、このドクターに責任があると思う?」
と聞いたら、彼女は
「ドクターは悪くないわよ、この病院のシステムに問題があるのよ」と答えた。
いや、システムにも問題があるけどさぁ。。。
どこまで本気なんだろうか?
そして、この時に思ったのは
責任の所存を問われた場合、ワタシはまず自然に(無意識に)
社会のルールを基準にして判断するけど
彼らは人の感情や行動をいちばんに考える
誰のせいで?どんな理由で?行動したかが焦点。
発想が違う、違いすぎるぅ〜〜〜!
ディスカッションとなると
なんでそうなるの?の連発で
主にワタシがクラスメイトにそう思われているのだろうけど
ウィーンで見たTV同様、あいかわらず毎日が世界不思議発見!
これだから学校はおもしろくて止められない。